
飲み会や残業で疲れた翌日の朝、「起きたくないなあ」と思うのは、よくある話。
ですが、そんな理由もないのに、毎日「朝に起きれない」のはそうそうある話ではありません。
さらに「仕事を辞める」または「辞めたい」という感情が出て来たら、それは危険信号です。
あなたの心身が、何らかの理由で正常に動かなくなっている可能性があります。
その経験を元に、ここではあなたにそんな時の対処方法を伝えたいと思います。
もくじ
朝起きれない原因を考える
「起きたくないなぁ」と思ったり、寝坊してしまうことは、社会人といえども誰でも経験があることでしょう。
問題は、それが毎日のように発生することなんです。
その場合、可能性としては大体、以下の2つが挙げられます。
あなたにも心当たりはないでしょうか?
ライフスタイルに起因するものなら、就寝時間を早めたり、寝る前のカフェインやスマホ操作をやめることで、一定の効果が見込めます。
問題は、仕事に起因するストレスが原因の場合です。
私は、「仕事に起因するストレスの表出」として、「朝起きれない」という状態に陥ったことがあります。
仕事に行こうとしても、ベッドから起き上がることが出来ない。
スマホに手を伸ばし、
と欠勤する旨を連絡するのがやっと。
疲れているのだと思い、早めに就寝しても改善されず、かかりつけ医を受診しました。
普段は聞かれないような質問(肌荒れや胃痛などの有無、職場環境や仕事について)をいくつもされた後、
かかりつけ医に
「心療内科に紹介状を出します」
と告げられた時の驚き。
私は、自分がストレスを感じていることさえ、分からなくなってしまっていたのです。
当時の私は、職場での人間関係や、担当している業務に追いかけ回されているような状態でした。
特にひどかったのが人間関係で、部署内の雰囲気は最悪。
AグループとBグループというような形で対立しているような状態です。
業務上、どちらのグループとも関わらなければならなかった私は、双方から孤立していました。
嫌がらせをされたわけではありませんが、どちらからも距離を置かれたことで、確実に仕事はやりづらくなります。
初めはイライラしたり、胃痛になったりもしていたが、そのうちに何も感じなくなりました。
後になって「それは自己防衛本能だ」と聞かされ、なるほどなあ、と納得したものです。
ストレスは目に見えませんが、確実に蓄積されていきます。
多かれ少なかれ、社会人ならば誰でもストレスは感じているでしょう。
満員の通勤電車、嫌な上司や気の合わない同僚、適性に合っていない仕事。
ストレスはいくつでも存在し、それらと何とか折り合いをつけながら生きていると言えます。
ですが、小さなストレスも、積み重なればやがて許容量を超えてしまうのです。
もしもあなたに心当たりがあるならば、「朝起きれない」のは身体から発された危険信号なのだと自覚して欲しいと思います。
あなたを守れるのは、あなた自身なのです。
ちなみに私は、
何とか朝起きれたとしても、通勤途中に
死なない程度に事故りたい
と思ったことが何度もあります。
その場合は、こちらにも目を通してください。
仕事を辞める前にあなたがやるべきこと
自分のコンディションを知る
まずは、あなたの身体が今どういう状態なのかを客観的に確認することです。
私の場合は、上司に現状を話した上で、かかりつけ医に紹介してもらった心療内科を何度か受診し、診断書を出してもらいました。
診断は「うつ病ではないが、それに類似した状態」でしたが、自分の状態を客観的に提示されたことで、妙に気分が良くなったのを覚えています。
心療内科を受診することへの偏見は未だに根強く存在するが、決してそんなことはありません。
心と身体が連動している以上、心が不調になれば、身体に影響が出るのは当たり前のことなのです。
そして絶対にしてはならないのが、自分を責めること。
あなたの怠慢で起きられなくなり、出社できなくなったわけではありません。
あなたが弱く、キャパシティが少ないからでもない。
これは誰にでも起きうることなのだと知って欲しいです。
そのためにも、医療機関への受診をおすすめします。
仕事を辞める理由
次に、仕事を辞める理由ですね。
あなたは今、そんな気持ちなのではないでしょうか?
もちろんその選択肢は持っていて構いませんが、その前に少し立ち止まってみてはどうでしょう。
何故なら、仕事を辞めるというのは、あなたにとって大きな決断になるからです。
今のあなたは、心身ともに弱っています。
そういう状態で、あなたの今後を左右するような決断は、するべきではありません。
それに、何があなたにとってネックとなっているのかをきちんと知っておくことは、
どのような選択をするにせよ、マイナスにはなりません。
私の周囲で見聞きした退職理由のうち、多かったのは以下の4つです。
あなたにも当てはまるものがあるのではないでしょうか。
退職するのはいつでも出来る、と開き直って、まずは原因に向き合ってみる。
そうすれば、退職以外の選択肢も見えてくるでしょう。
ストレス源を遠ざける
部署の異動
同僚や上司、あるいは仕事内容が原因の場合、部署の異動は有効です。
ただし、どこに異動しても人間関係は付いて回るため、覚悟は必要ですが。
私は医師の診断書を手に、上司へ面談を申し込み、人事に異動を願い出ました。
その結果、仕事内容の近い別部署へ異動することが出来たのです。
転職する
今時、転職することは珍しいことでも何でもありません。
キャリアアップを意識しての転職は、むしろポジティブな要因として受け取られることが多いのです。
注意点は、転職活動をオープンにしないことです。
万が一、転職活動が長期化する可能性も考えて、上手く立ち回っておきたいところ。
あなたの周りで転職した人がいれば、その人から情報を仕入れておくのもいいでしょう。
ただし、社内ではなく社外の友人であることが必須条件ですよ。
上司に相談する
あなたが今の環境で頑張ってみようと思えるなら、上司に相談を持ち掛けるのもいいでしょう。
信頼に足る上司ならば、きっとあなたの話を聞き、きちんとしたアドバイスをしてくれるはずです。
上司に相談する時は、包み隠さず全て話すこと。
出来るならば、エビデンス=根拠として医師の診断書を添えたいところです。
というのも、一般的に「朝起きられない」という状態は、「個人の怠慢」「自己管理不足」と捉えられがちだからです。
ですがそこに、医師からの診断書があったらどうでしょうか。
と言えれば、あなたの言葉にグッと説得力が増します。
部下のマネジメントは、上司の重要な業務の一環。
私の経験からも、上司と話をする時にはエビデンスを用意することを、強くおすすめしたいです。
ストレスは付き合い方次第
あなたにとって、今の状況はとてもつらいでしょう。
ですが、考え方を変えれば、これはターニングポイントだと言えないでしょうか。
自分の限界を知ることは、とても難しいことです。
だがあなたは、つらい思いと引き換えではあるが、それを知りました。
自分の状況を認識し、仕事や同僚たちとの関わり方について考える時間を持てるというのは、とても貴重なことなんです。
私は、あなたと同じような経験をして以来、ストレスとの付き合い方というものを考えるようになりました。
自覚的にストレスを認識し、注意を払うことによって、リスクはかなり軽減できます。
そして、
と思ったら、趣味でも何でも、思いっきり発散する。
ストレス源との付き合い方も、程よい距離を置くことが出来るようになり、以前よりもずっと生きやすくなりましたよ。
朝起きれないから仕事辞める?【まとめ】
・朝起きれない原因を自覚する
・医療機関を受診し、今の状況を客観的に把握する
・原因に応じて、対応を考える
・ストレスとの上手い付き合い方を見つける
あなたが今の状況に陥ったのは、決してあなた自身のせいではありません。
様々な要因が重なって起きた、事故のようなものだと考えていいんです。
あなたは、今までちゃんと頑張ってきた人です。
だからこそ、身体に影響が出てしまう程にストレスを溜め込んでしまったのではないでしょうか。
何もかもを一度にやる必要はありません。
あなたのより良い人生のために、何よりもあなた自身を守るために、行動して欲しいと思います。