
平和主義な人は、争い事を好まず、聞き上手なことから職場のオアシス的な存在です。
ですが、職場環境や相手によってはその優しさを利用されて辛い思いをすることもあるでしょう。
この記事では、平和主義な人に向いてる仕事と、向かない仕事について紹介します。
平和主義な人の優れたバランス感覚はとても大きな強みです。
自分に合う仕事が分かれば、あなたの強みを存分に活かしつつ、仕事のストレスを減らせるはずです。
【こんな悩める会社員へ】
・ただ周囲の人と楽しく平和に仕事がしたい
・平和主義な人に向いてる仕事が知りたい
・人と争うのが苦手な自分に向かない仕事についても知りたい
平和主義な人に向いてる仕事8選
平和主義な人に向いてる仕事は、以下の通りです。
・公務員
・銀行
・カウンセラー
・法律関連
・教育
・サービス業
・消費生活アドバイザー
・医療、福祉関係
これらの仕事に共通しているのは、
・全体を広く見る視野が必要とされる
・公平性が重視される
・組織的な骨組みがしっかりしている
という点です。
平和主義な人は、問題点のあらゆる側面が見えることから、天性の調停者といえます。
物事を公平に見て、なおかつ相手の気持ちや意見に理解を示すのが上手ですので、周囲の人は「自分は受け入れられている。」と感じさせるようなところが大きな強みです。
そのため、不特定多数の人と関わりがある、サービス業や教育関連、消費生活アドバイザー、カウンセラーといった仕事で能力を活かすことができます。
また、平和主義な人は組織に無理なく馴染むことができますので、組織的な骨組みがしっかりしている公務員や銀行員、法律関連などの「規律が整い、ルールに基づく全体の合意が重視されるような組織」では安心して働くことができるでしょう。
そういった視点では、一般企業でも「伝統的な長い歴史を持った企業」にも向いてると言えます。
さらに、平和主義な人は組織と良好な結びつきを好み、周囲との摩擦を好みませんので、「仕事の範囲が明確で、コツコツ時間をかけて仕事の内容を積み上げる」専門職にも向いています。
専門職であれば、明確な責任、決まった業務内容や手順など、仕事内容にグレーゾーンや順位が存在ないので、周囲と仕事を押し付け合ったり、人と争って成果を競ったりすることはありません。
平和主義な人に向いていない仕事の特徴6選
平和主義な人に向いていない仕事の特徴は、以下の通りです。
・仕事のペースが速い
・環境が目まぐるしく変わる
・人と人の繫がりを重視しない環境
・自分を売り込んでいかなければならない仕事
・決断を即刻求められる仕事
・常に変化を求められ、革新的なことに価値をおく組織
平和主義な人は、基本的に組織に馴染むのが非常に上手く、人間関係が上手くいっている限りはどのような仕事でも懸命に努力することができますので、仕事を選ぶ際は「どのような組織か」を重視した方が良いです。
業務に追われて忙しく、個人主義が強い傾向のある組織では、実力主義のややドライな人間関係であることが多いです。
そういった組織の中でも、平和主義な人は人間関係の良い潤滑油になることはできますが、常に周囲に気を配るせいで精神的な負担が非常に大きくなってしまいますので、こうした特徴のある組織は避けた方が良いです。
また、平和主義な人は、組織によく馴染む一方で、無理やり命令されることや、職場で摩擦が起きることを極端に嫌う傾向があります。
こうしたいざこざによって自分の中の平和が乱されてしまうと、仕事のペースが落ちてしまったり、言われた最小限のことしかしなくなったりしてしまいますので、変化の多い仕事や、組織的にパワハラ気質な環境の職場にも向いていません。
私も平和主義な人間ですが、以前「臨機応変」を重視する組織で働いた際、状況に合わせてやり方を機敏に変えたり、理論を優先して構造や細部を犠牲にしたりする考え方についていくことができず、転職した経験があります。
もちろん、利益を出すためにその時のベストを追い求める姿勢は良く分かるのですが、規律や全体の合意を大切にしたい私にとって、割り切るのが難しかったんですね。
また、私自身がこうした思考回路を持ち合わせていなかったので、仕事で足手まといになっていることを痛感し、自分だけが蚊帳の外にいるような、孤独感を感じたのも転職を決意した大きな要因です。
私は派遣社員を含めて様々な業界・職種で働いた経験がありますが、長く続けられた仕事の共通点は、仕事内容ではなく「波風が少ない平和な職場」でした。
同じ平和主義な人でも、「組織の規律」や「人間関係」など、それぞれ重視する部分は異なるとは思いますが、あなたにとっても「平和」を保つことができる職場を選ぶことで仕事上のストレスは大幅に減らすことができるはずです。
まとめ
・平和主義な人の調停者としての天性を活かし、サービス業や教育関連の仕事に向いている
・平和主義な人は、骨組みがしっかりしている組織を好むため、公務員なども向いている
・コツコツ仕事を積み上げ、やるべき仕事や評価基準などが明確な専門職も向いている
・平和主義な人は時間や仕事に追われるのが苦手なので、忙しい職場環境は向いていない
・組織との良好な関係を重視するため、個人主義やパワハラ体質な組織は避けた方が良い
・ルールや全体の和を大切にするので、理論や結果重視の組織には反発心を覚える
・職務上必要な変化でも、自分の意に沿わないと「押し付け」に感じ、ストレスになる
平和主義な人は、穏やかで優れたバランス感覚の持ち主です。
どのような仕事でも人と良好な関係築いたり、全体を俯瞰したりする力は必要ですので、こうした能力はどこでも重宝されます。
ですが、所属する組織の考え方や仕事で求められるものが自分に合っていないと、持ち味を活かせないだけではなく、モチベーションが大幅に下がってしまい、仕事への影響が大きくなってしまいます。
やりたい仕事に挑戦するのもとても大切ですが、長く続かなければ意味がありません。
転職の際は「組織の特色」にもぜひ目を向けるようにしてください。