
腰は身体の起点となる部位であるため、ヘルニアによって傷みが出てしまうと何をするにも辛いものです。
また、ヘルニアの原因が仕事だと分かりながらも、痛みに耐えながら続けている人も多いでしょう。
ここでは、ヘルニアで仕事を辞めたいと悩んでいる人へ向けた、転職を考えるべき理由について紹介します。
ヘルニアは慢性化すると、精神的にも蝕まれます。
気力が残っているうちに、今後について考えておけば、後悔せずに済むはずです。
もくじ
ヘルニアで仕事を辞めたい人が、転職を前向きに考えるべき2つの理由
「たかが腰痛くらいで」と躊躇するかもしれないが、後悔してからでは遅いのです。
転職すべき理由は以下の通りです。

悪化すると取り返しがつかなくなる
「腰は身体の要」とも言われるように、腰は運動動作の起点であり、姿勢保持に重要な部位でもあるため、動くたびに痛くて気が滅入りますよね。
ですがヘルニアは、
悪化すると下肢のしびれから歩行困難、さらには排尿困難
といった障害まで出てきてしまうのです。
私の中学生時代からの友人も、以前トリマーとして働いていた時、慢性的なヘルニア持ちでした。
相手が生き物であるため、無理な態勢でのカットやシャンプーをすることが多く、また、体重がかなり重い犬を一人で何度も抱き上げたりすることで腰にはかなり負担がかかっていたようです。
はじめは
と、病院にも行かずに続けていたのですが、次第に少し動くだけで激痛が走るようになり、気付いた時には臀部から太もも裏が痺れ、力が入らなくなったのです。
ある時、中型犬をシャンプーしようと抱き上げた瞬間、痺れによって思うように力が入らず、そのまま転びそうになったとか。
幸い犬がどこかをぶつけるといったことは無かったが、今後大きな事故になることを恐れたことと、職場に何度も相談しても状況改善は厳しかったことによって転職を決意したのです。
症状が悪化して痺れや歩行困難にまで至ってしまうと、いざという時に危険が伴います。
また、治すまでにも時間を要するため、動けているうちに対処できればそれに越したことはないのです。
心身の健康を害するような仕事では意味がない
友人いわく、
その夢だった仕事を諦めることは勇気のいる決断でしたが、
結果として後悔していないそうです。
当時はブラックな職場だったということもあり、ヘルニアの悪化はもちろんだが、仕事のために生きる毎日で心も憔悴しきっていたためですね。
ブラック企業で心身の健康を犠牲にしていた経験から
「心身の健康を害するような仕事では本末転倒である」
ということを学んだと話していました。
もちろん、人によって価値観は異なるものですが、
私も「自分の時間も大切にしたい」ため、
家庭やプライベートに影響が出てしまう働き方や仕事は、自分の求めているものではありません。
また、仕事上のストレスはどのような職場でも付いて回るものですが、ストレス解消となる趣味や運動といったものは、
健康な身体あってこそ成立するものです。
友人はランニングが趣味なのだが、ヘルニアが酷いときは、走ることができず、ストレスを上手く解消できなくなった結果、鬱症状も出てしまっていました。
あなたの今の職場で、
・腰に負担のかからない部署への異動
・業務の軽減などの改善
が可能であれば理想ですが、
現実はそうではない職場がほとんどです。
どの病気にも言えることですが、
ヘルニアの辛さは、なった人でないと分からないでしょう。
最終的に自分を守れるのは自分しかいないため、
「何を一番大切にしたいのか」
ということを考え、決断してもらいたいと思いますあ。
ヘルニア持ちが職場に求めるべき特徴5選
もし転職に成功しても、腰に負担のかかる職場では意味がありませんよね。
腰を守るために大切なポイントは以下の通りです。
ヘルニアは、無理な体勢を取り続けることや、重いものを持つ機会が多いことが一番腰に負担がかかるため、
そのような機会が少ない仕事、もしくは遠慮なく周囲に協力を求められる職場が良いだでしょう。
また、「座りっぱなしや立ちっぱなし」といったこともかなり負担がかかるため、
可能であれば適度な動きのある仕事がベスト。
私の友人は事務職に転職しましたが、ヘルニア対策用のクッションを活用することで腰への負担はかなり軽減できるため、現在ではヘルニアの痛みや障害は全くなく過ごすことができています。
上記はヘルニアを治すために求めた条件でしたが、
結果的にホワイトな職場で働くことに繋がり、
健康維持はもちろんのこと、仕事と家庭の両立もできるので満足しているそうですよ。
ヘルニアで仕事を辞めたいあなたへ【まとめ】
・ヘルニアは悪化すると下半身の痺れや歩行困難になるため、何かあってからでは遅い
・心身の健康を害するような仕事では本末転倒である
と言う人もいますが、ヘルニアの辛さはその人にしか分からないし、そもそも人によって価値観は違うものです。
大切なのは、他人の評価ではなく
「自分がどう感じているか」
ということ。
また、ヘルニアは仕事しながら治すものではなく、負担を一切なくすことでないと改善は難しい病気です。
悪化して完治するまで職を失うことになってしまえば
それこそ最悪の状態であるため、身体が動くうちに「英断」することで避けられるリスクもあるはずです。