
厚生労働省が行った調査*では、従業員の約3人に1人が過去3年間にパワハラを受けたことがあると答えており、パワハラ問題の深刻さがうかがえます。
パワハラは心身にダメージを受けるだけではなく、後遺症によって上手く働くことができなくなることもあるのです。
ここでは、実体験に基づく上司の叱責やパワハラによるトラウマの乗り越え方を紹介します。
今辛くて仕方ない状況の場合、無理は禁物だが、一歩踏み出すきっかけにしてもらいたいと思います。
*【参照】厚生労働省公式HP:「職場のパワーハラスメントに関する実態調査」の報告書を公表します
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000163573.html
【こんな悩める会社員へ】
・上司のパワハラによるトラウマを消したい
・パワハラによるトラウマで仕事に支障が出ている
・上司のパワハラによる精神的なダメージを減らしたい
もくじ
上司のパワハラによるトラウマを克服した方法
私が上司のパワハラによるトラウマを克服した方法は、以下の通りです。
・トラウマに関することに執着しない
・リフレ―ミング
・求人情報を探す
トラウマに関することに執着しない
私はトラウマを克服するまでは、パワハラを思い出してスイッチが入ってしまうと、涙や過呼吸が止まらなくなることが度々ありました。
辛い記憶は一日でも早く忘れたいものですが、「忘れよう」と思えば思うほど、当時の辛い記憶を追体験することになり、ダメージがより大きくなってしまうのです。
特にダメージを受けてから日が浅いうちは、記憶も新しいため、追体験によるダメージが大きく、負の連鎖となりかねません。
そのため、トラウマに関することを思い出さないよう、何か没頭できるものに集中すると良いです。
一人でも没頭できるものの一例としては、
・運動
・美味しい物を食べる
・映画、ドラマ
・ゲーム
・パズル
・料理
・絵画、塗り絵
など、様々あります。
趣味がある人は、もちろん趣味に没頭するのも良いでしょう。
初めはなかなか集中することが難しいかもしれませんが、無理は禁物です。
没頭できる時間が増えるとともに、気持ちが落ち着いてくるはずです。
リフレ―ミング
リフレ―ミングとは、心理学の専門用語で
「否定的な意味を肯定的な意味に変える技法」のことを言います。
つまりトラウマの記憶を、別の側面から見てポジティブに捉えられるようにするのです。
私が実際に試した時は
・180度逆の言葉で表現する
・嫌味を言ってみる
ことを意識してみました。
例えば
「上司が私のやることなすこと全てを否定してくる」
↓
「上司は私に関心がある」、「私の能力に嫉妬している」
といった具合ですね。
簡単に言えば映画や漫画などでよくある「超ポジティブキャラ」になりきってみるのです。
180度逆の言葉に変換する場合、内容によっては違和感を感じるものもあるかもしれません。
その場合は「嫌味」に変換し、ユーモアをきかせてみると、相手に対する一種の許しのような気持ちが湧いてきます。
そしてその許しの気持ちが湧くことで、過去に囚われていた自分の解放につながっていくのです。
求人情報を探す
転職活動を始めるのではなく、まずは求人情報を探し、ストックすると良いですよ。
仕事を並行しながらの転職活動は、健康な場合でもある程度負担がかかるため、心身共に本調子でない場合は更にハードルが高いものです。
また、転職したいと思ったときに希望通りの求人があるとは限らず、職場との関係もあることから、誰でもすぐに転職するのは難しいでしょう。
そのため求人サイトに登録し、求人情報を集めることから始めるのです。
トラウマの原因が今の職場にある場合は、一刻も早く逃れたい気持ちがあるかと思います。
ですが精神的ダメージが大きい時は、正常な判断が難しいため、次の職場で失敗してしまっては元も子もありません。
またトラウマを克服させるためには、問題と向き合うと共に、記憶を風化させる「時間」も必要なので、転職の準備期間を通して落ち着ける期間を設けることをお勧めします。
すぐに転職しないとはいえ、実際に行動を起こして準備を進めることで
「その気になればいつでも辞められる」と、精神的に余裕が出てくるでしょう。
職場でトラウマとなってしまった一番の原因は、もちろんパワハラを行う本人にありますが、そのような行動を許す組織の在り方や職場環境にも問題があります。
あなたが次の職場で同じ苦しみに遭遇しないためにも、この時期を利用して自分に合う働き方や職場環境、仕事内容などについて分析しておくことも非常に有効です。
上司のパワハラによるトラウマ克服法【まとめ】
・トラウマ関連を「忘れよう」とすると結果的に強く刻まれるため、何かに没頭すると良い
・リフレ―ミングとは、物事を別の側面から捉え、印象をポジティブに変化させること
・求人情報を探し、「いつでも転職できる」状態にしておくことで精神的に余裕がもてる
トラウマがあると、何かのきっかけでフラッシュバックが起き、過呼吸などの症状が起きて仕事もままならない人も多いでしょう。
私も経験がありますが、フラッシュバックはコントロールが難しいため、症状が出る度にトラウマから逃れられない不安や恐怖を感じるものです。
トラウマ克服のためには問題と向き合うことも大切ですが、自分一人で抱えると長期化してしまう可能性もあります。
不安な気持ちが収まらない場合は、無理せず職場の産業医や心療内科でカウンセリングを受けたり、異動や転職、退職したりすることによってあなた自身を守ってくださいね。
自分をトラウマにさせてしまうほどの上司といえば、ヒステリックだったり、物に当たったりと、暴力的な上司の場合が多いですよね。
ここからは、
・ヒステリー上司
・物に当たる上司
この2パターンの上司について、掘り下げていきます。

【こんな悩める会社員へ】
・男性の上司がヒステリーを起こす人で、どのように対応して良いか悩んでいる
・ヒステリーな男性上司によるが酷い…
・ヒステリーを起こす男性上司の心理を知りたい
ヒステリーを起こす男性上司の穏便な対処法
ヒステリーを起こす男性上司の穏便な対処法は、以下の通りです。
・上司の話を傾聴する
・感情的にならない
・上司を褒めたたえる
・職場内で頼れる人とシェアする
・なるべく関わらない
上司の話を傾聴する
上司がヒステリーを起こしている時は、感情的になっており、「自分の意見を認めてほしい!」ということを周囲に強く求めています。
つまり、自分の思い通りにいかないことでヒステリーを起こしているのです。
そのため上司のヒステリーを鎮めるためには、上司の言い分を最後まで傾聴し、相手の考えを一旦「受け止め、認める」プロセスが必要不可欠です。
冷静さを欠いている相手にどのような言葉を掛けても無意味になってしまいます。
まずは相手が自分の主張を述べて落ち着くまで待ち、怒りがおさまった頃を見計らって言うべきことを伝えるようにすることで、聞き入れてもらいやすくなるはずです。
感情的にならない
感情的になり、我を忘れてキレている相手に、こちらも感情的になってしまっては、取り返しのつかないことになるのは火を見るよりも明らか。
そのため、イライラするかもしれないが、上司がヒステリックになっている時こそ落ち着いて対応することを心掛けたいところです。
「冷静な対応が難しい」と感じる場合は、「イエスマン」戦法が非常に有効です。
ヒステリーな上司は、自分の意見を認めてほしい、という願望が非常に強いため、自分の意見に賛成してくれる人を好む傾向があります。
そのため、上司が何か言ったらとりあえず賛成しておくと、上司にとって「あなた=良い部下」という評価になりやすく、当たりが柔らかくなることが多くなります。
上司を褒めたたえる
これは「イエスマン」戦法と似ている手法だが、ヒステリックな上司には非常に有効な手段です。
ヒステリーを起こす人は、プライドが高く、自分の意見を受け入れてもらいたいと常に思っています。
そのため上司を褒めて自尊心を満たすことで、ヒステリーを起こさせないようにある程度コントロールすることができるのです。
ただし、ヒステリックな上司の前で他者を褒めることは避けた方がよいでしょう。
理由としては、ヒステリックな人は自分と他者を比べ「自分は相手より上か下か」、ということを非常に気にする傾向があり、気分を害する可能性が高いためです。
気遣うべき点が多く、面倒ではあるが、とにかく「(ヒステリックな)上司こそ至高」くらいの持ち上げ方を徹底しておくことが無難です。
職場内で頼れる人とシェアする
ヒステリーを起こす男性上司は、周囲から咎められにくい立場であるということも助長して、気に入らないことがあると頻繁にヒステリーを起こすことが多いです。
そのため、職場内の信頼できる人と互いの被害状況をシェアし、仲間を作っておくことが大切。
ヒステリーな上司の被害にあったときに絶対してはならないのは、「一人で抱え込む」ことです。
始めの頃は受け流せていても、仕事で疲れていたり、連日罵倒され続けたりすることで、次第に「自分だけが言われている」、「自分はダメな人間だ」などと、どんどん自分自身をネガティブな方向に追い込んでしまいかねません。
上司のことをよく知っている他者に話すだけでもストレス解消になり、他者の被害情報を聞くことで「自分だけじゃない」と、気持ちを強く持つことができるでしょう。
なるべく関わらない
ヒステリーな男性上司との接触を最低限にすることもストレスを減らす上で非常に有効です。
上司である以上一定の接触は避けられませんが、仕事の報告や相談をある程度まとめてしたり、ミスをしてしまったらすぐに謝り、上司のヒステリーの引き金をひかないようにしたりなど、こちらで工夫できることも多いんです。
私が以前ヒステリーな上司と仕事をしていた時は、「ヒステリーな上司との会話をいかに縮められるか」を個人的なノルマとしたゲームを試みたことがあります。
上司をゲーム上の敵と仮想することで、実際に何か言われても
「あー、攻撃されちゃったな。次はもう少し工夫しよう」と、
多少の面白みがあり、ストレスを大幅に減らすことができました。
数字で達成感を感じる人は、上司との会話時間を計測し、週ごとのトータルをメモしながら実績を確認するのも良いでしょう。
ヒステリックな上司は本当に面倒でイライラする存在だが、上司とのやり取りに「耐える」以外の別の視点を取り入れることで感じ方は大きく変わるものです。
ヒステリックな男性上司の心理
ヒステリックな男性上司の心理は、以下の通りです。
・プライドが高い
・自己愛が強い
プライドが高い
男性がヒステリーを起こす際、相手から自分の考えを否定されたり、他者より劣っていると感じたりした時などといった、プライドが傷つけられた時が圧倒的に多いです。
女性でも「自己を否定された」という感情からヒステリックになることはありますが、男性の方が、女性と比べてプライドが高いため、ヒステリーを起こす人が多いと考えられます。
またプライドが高い男性ほど、内面は繊細で臆病な性格であることが多いです。
仕事や人間関係で傷つきたくない、失敗したくないという自己防衛本能から、相手を攻撃することで自分を強く見せてしまうのです。
そのためヒステリックな男性上司に対しては、上司のプライドを傷つけないように行動することでかなり御しやすくなるはずです。
自己愛が強い
ヒステリックな男性は、自己愛が非常に強いことも多いです。
そして、自己愛には主に2種類あります。
1つは自分を認めさせたい「自惚れ屋」パターン
もう1つは、自分は完璧ではないという思いがあるからこその「不安を隠したい」パターン
「自惚れ屋」パターンは、「私は他の誰よりも優れている」と、自分に絶対的な自信をもっており、少しでも批判されるとカッとなったり機嫌が悪くなったりします。
このタイプは本当に自己愛が強く、また人のことを理解する力が乏しいことから、人使いが荒いことが多いです。
本人に仕事の能力が伴っていれば、絶対的な自信を武器にのし上がっていくこともあるだろうが、中身がない場合はただの迷惑な存在でしかないでしょう。
一方、「不安を隠したい」パターンは、「自惚れ屋」パターンとは対照的です。
本心では「自分はダメな部分がある」という思いがあり、それを周囲にバレないよう、周囲に「素晴らしい」、「立派な人だ」と言わせたり、行動させたりすることで安心を得ているのです。
このタイプは、言動の根底に「不安」があるため、少しでも批判されれば精神的に不安定になり、不安をかき消すためにヒステリーを起こします。
「自惚れ屋」パターン、「不安を隠したい」パターンそれぞれ若干出発点は異なるが、相手を批判することさえしなければ、うっかり被害を受けることは減らせるはずです。
ヒステリー上司の対策と心理【まとめ】
・ヒステリーを起こす上司は自分の意見を聞いてほしいため、まずは上司の話を傾聴する
・こちらも感情的になるとどうしようもないため、努めて冷静さを保つことが大切
・上司を褒めたたえ、相手の自尊心を満たすことで攻撃性はかなり減らすことができる
・一人で抱えこむのが一番良くないため、職場内の人と被害状況をシェアすることが大切
・ヒステリックな上司はこちらの常識が通じない相手でもあるため、なるべく接触を減らす
・ヒステリックな男性は、プライドが高いことが多く、プライドが傷つけられることを嫌う
・自己愛が強いヒステリー上司には「自惚れ屋」タイプと「不安を隠したい」タイプがいる
有事の際に頼るべき上司が頻繁にヒステリーを起こすようでは頼るどころか、不安が増えるばかりでしょう。
その上、職場では最低限の関係性を保たねばならないため、「今日は機嫌良さそうかな?」と、毎日顔色を窺いながら仕事をするのはとても苦痛ですよね。
ヒステリーを起こす男性上司に対しては、とにかく相手を持ち上げ、自尊心を満たすことでかなり被害を減らすことができます。
面倒かもしれませんが、上司のヒステリーをクレーム処理の一環と、仕事の一部として捉えてある程度割り切ることも、ストレスを減らす上で大切です。

・職場の上司が物に当たる人で毎日怖い
・物に当たる上司が何を考えているか分からない
・物に当たるパワハラ上司の回避方法を知りたい
物に当たる上司の対処法
物に当たる上司の対処法は、以下の通りです。
・冷静に対応する
・距離を置く
・当人よりも上の上司へ報告、相談する

上司が「キレる」ポイントを把握し、なるべく怒らせない
物に当たる上司の沸点を知ることで、不用意に上司を怒らせることを減らすことができます。
物に当たる人は、怒りのコントロールが上手くできないため、怒らせたら本人の気がおさまるまで手の施しようがありません。
そのため、できる限り刺激しないように、上司の行動パターンをよく観察し、怒りポイントを掴むことが大切なのです。
また、上司の機嫌が悪くなるパターンだけではなく、上司が物に当たった後にも注目して頂きたいです。
なぜなら、怒りが長く続くネチネチタイプと、言い方は悪いが、物に当たってスッキリするあっさりタイプがいるからですね。
もし上司がネチネチタイプの場合だと、怒りが収まるまで時間を要するため、機嫌のおさまり時の観察も欠かせないでしょう。
物に当たり散らす上司は恐ろしいですが、今後無用な八つ当たりを割けるためには、情報収集が何よりも大切です。
冷静に対応する
物に当たる人というのは、イライラした瞬間頭の中が怒りでいっぱいになってしまっています。
ある意味パニック状態なんですね。
そのため、こちらも必要以上におろおろしたり、イライラしてしまったりしては火に油を注ぐようなもの。
そのため、物に当たる上司がイライラしだしても、なるべく冷静な態度で応じることをお勧めします。
イメージとしては暖簾のようなものです。
上司がイライラして物に当たり散らしても、相手から恐れや怒りといったネガティブ反応が返ってこなければいずれ冷静を取り戻すでしょう。
距離を置く
物に当たる人は、自分のイライラを抑えられず、衝動に任せて八つ当たりをします。
上司本人は少なからず「自分の短所」として認識しているだろうが、イライラしたら我を忘れてまた繰り返すのです。
また、物に当たるような人物に改善を求めても攻撃性をより高めてしまいかねず、人間そう簡単に変われるものでもないでしょう。
そのため、できるだけ物理的に距離を置く方が双方にとって良いと言えます。
ただ、同じ部署の上司や、仕事内容によっては物に当たる上司と物理的な距離を置くのが難しい場合もあるでしょう。
その場合は相手が物に当たりだした際に、相手の行動を非難するような言葉や態度ではなく
「これからどういたしますか?」
「私は○○の方法が最善と考えておりますがいかがいたしましょうか」
など、怒りの矛先を少し変えるようにすることで相手の怒りも多少抑えられるはずです。
当人よりも上の上司へ報告、相談する
とはいえ、上司の物に対する八つ当たりが酷いと、怖くて仕事が手につかなかったり、上司の振る舞いにイライラしたりしますよね。
上司の行動があまりにも深刻な場合は、上司よりもさらに上の立場の人や人事へ相談することをお勧めします。
物に当たる上司は外面が良いケースも多いため、可能であれば暴力の証拠音声や動画などの記録をとった上で相談すれば信頼度が増します。
上司本人に悪気はなくても、職場で上司という立場の人が物に当たって部下を怖がらせるのは立派なパワハラ行為であるため、恐怖に耐え続ける必要はありません。
ただし、相談・報告する際はあくまでも「事実の報告」であり、「上司のことが個人的に気に入らない」と思われないように気を付けたいところです。
このような話題は、伝え方によっては個人的な感情で言っていると捉えられる可能性があります。
勇気を出して相談したにもかかわらず、こちらに非があるように捉えられてしまっては本末転倒ですからね。
物に当たる上司の心理
物に当たる上司の心理は、以下の通りです。
・感情のコントロールができない
・自分の不満に気付いてほしい
・小心者で不安を感じている

周囲を支配したい
物に当たる人というのは、支配欲が強く、自分よりも弱いものに対してとにかく上の立場でありたいと考える傾向にあります。
物に当たって威圧感を出すことで自分を大きく見せているのですね。
上司が物に当たるのは、「すぐ傍にあったから」という理由以外にも「物は反撃をしてこないから」という理由もあります。
いくらパワハラ上司がイライラしていても、闘犬や肉食動物を相手に殴ったり蹴ったりはしませんよね。
つまり、本来は反撃してこない物に当たることでしか威厳を出すことができない器の小さい人物ともいえます。
そして、物に当たっているところを周囲の人に見せることで
「俺は強いんだ。」
「怒らせると怖いぞ。」
などとアピールしているのです。
感情のコントロールができない
物に当たる人というのは、言葉で自分の気持ちや考えを表現することが不得意であることが多いです。
言葉にできれば自分の怒りの原因や今の心理状態が分かり、理性的な対応ができますが、そうでない場合は怒りをどうして良いか分からないため、余計に怒りが募り、つい物に当たってしまうのですね。
怒りに任せて物に当たる行為というのは、幼い子供が駄々をこねて地団駄を踏んだり泣きわめいたりするのと同じ。
大人になっても言葉による表現力に乏しい人や癇癪持ちで自分を上手くコントロールできない人は子供のような振る舞いをしてしまうのです。
短気は損気といいますが、まさにその通りだと言えるでしょう。
自分の不満に気付いてほしい
物に当たる人は、自分の気持ちを言語化して相手に伝えることが苦手な人が多いです。
そのため、言葉で伝える代わりに物に当たってしまいます。
このような人が物に当たるとき、主に
・「俺は今機嫌が悪い!気付いてほしい。」
・「今機嫌が悪いから誰も話しかけないでくれ。」
の2パターンの意味が存在します。
上司本人に不満がある場合や言いたいことが言えないときなどに、物を蹴ったり書類をドサッと置いたりして、周囲に何かしらのアピールを送ります。
パターンによっては上司の気がおさまるまで放置した方が良かったり、気をきかせた行為を求められたりするため、上司が構ってほしいのか放置してもらいたいタイプなのかを見極めることも大切ですね。
小心者で不安を感じている
物に当たる人というのは、本来小心者であり、不安や恐れを感じたときにそれを打ち消すために「怒り」という攻撃的な態度をとります。
弱いからこそ相手を攻撃して自分を大きく見せようしているんですね。
このタイプは、誰かと言い合いになった時や自分の意見が否定された時などに物に当たる傾向があります。
誰かに否定されることを極端に恐れ、自分の弱さやもろさが露呈しないように物に当たって相手を威圧しようとするのです。
そのため、このようなタイプの上司の場合は相手の恐怖心を刺激しないよう、常に相手を立てるくらいの気持ちで対応すると良いでしょう。
物に当たる上司の対策と心理【まとめ】
・パワハラ上司は怒らせたら面倒なので、相手の沸点を観察し、なるべく怒らせないのが吉
・怒りで冷静さを失っている人にこちらも感情を露わにしては逆効果なので冷静に対応
・物に当たる人とはできるだけ距離を保つのが良い
・被害があまりにも酷い場合は、さらに上の上司や人事へ相談する
・物に当たる人は、周囲を怖がらせて支配したいと思っている
・自分の気持ちを言語化できない人は衝動的に物に当たることが多い
・自分の不満に気付いてほしい気持ちから物に当たるタイプもいる
・自分の弱さやもろさを隠すために物に当たることで自分を大きく見せようとする
誰でもイライラしたり、怒ったりするものだが、職場で気に入らないことがある度に物に当たる上司は、部下にしてみれば怖く、見ていて不快ですよね。
できれば本人に直してもらいたいところですが、大人になってから性格を変えるのは大変難しく、物に当たるようなタイプはまず周囲の言葉を聞き入れないでしょう。
そのため、他人を変えるよりもあなた自身の考え方を変える方が手っ取り早く、リスクもありません。
物に当たる上司は怖いですが、内実は子供なことがほとんど。
行動パターンや心理も分かりやすいため、少し観察すれば対処法も掴めるはずです。