
と悩む人は、意外と多いです。
業務をしていく上で必要な話をしていても目を合わせてくれない上司は、部下としては困りものであり、心当たりが無ければ余計に気になるのも当然ですよね。
だからといって、「気になるけど、聞けない」と悶々としているのでは、精神衛生上も良くありません。
ここでは、そんな上司とどう接していけばいいのかについて書いていきます。
もくじ
目を合わせない理由はケースバイケース
話をする時に目を合わせないという態度は、社会人としてマナー違反であることは言うまでもありませn。
ですが、往々にしてそういう態度を取る上司や同僚がいるのも事実です。
そんな態度を取られると、受け取る側は要らぬ不安と、ストレスを感じることになります。
そればかりか、仕事に対する集中力が低下したり、上司に対して萎縮してしまう可能性もあるでしょう。
それが1回のことであれば、あなたも悩むことはないのではないでしょうか。
上司だって人間である以上、機嫌が悪いこともあるでしょう。
あるいは、あなたが関わりのない所で悩みを持っているのかも知れません。
ですがそれが、あなたに対してだけであったり、常にそういう態度である場合は、残念ながら上司が意思を持ってそういう態度を取っていることになります。
あなたが、上司に対してはっきりと物を言えるタイプであれば、直接問いただしたいと思うかもしれません。
ですが、それは徒労に終わる可能性が高いのです。
おそらく上司は「そんなことない、気にし過ぎだ」と言うでしょう。
そして、一時的に改善されることはあっても、数日から10日もすれば元通り。
私の知る限り、上司が目を合わせてくれない理由は、大きく分けて下記2パターンに分類できます。
人見知りで、視線を合わせるのが苦手な人
実は、私の以前の上司が、このタイプでした。
統率力もあり、人望もある。
仕事面では、上層部に勝負を仕掛けて望む結果をもぎ取ってくる上司だが、いかんせん人見知りが酷かったのです。
初めて私が部署異動に際しての面談に臨んだ時も、一切視線は合わない。
配属後も、質問にはきちんと答えてくれるのに視線が合わない。
何かと気を配り、部署に馴染めているかも見てくれているのに、視線は合わない。
とまでは思わなかったが、妙に落ち着かない気分にさせられたものです。
そうなると意地になるというもので、こちらから話す時は必ず顔を見て話しました。
3ヵ月もすれば、たまに視線が合うようになり、半年後くらいでこちらを見てくれるようになりましたね。
後に本人から極度の人見知りだと聞いた時は、
「嫌われてるのか、仕事でミスったのかと悩んだ時間を返してくれよ」と脱力したものです。
社交性に富み、初対面の取引先とでもすぐに打ち解けられるのに、「対外的な自分」ではなく、「社内での自分」になった途端に人見知りが発動するとのことでした。
彼のように、人見知りを発動するのは自分の部署だけ、というのも珍しいケースかも知れませんね。
このように人見知りが原因な場合は、焦らずゆっくりと警戒心を解いていくのが重要です。
相手は野良猫のように警戒心が強いのだと考えて、じりじりと距離を詰めていくのが最適解でしょう。
こういうタイプは、相手を懐に入れると、とことんまで親身になってくれることが多いです。
もしあなたが上司の下について日が浅いのなら、上司が人見知りである可能性も考慮に入れていいのではないでしょうか。
あなたに対してマイナスの感情を持っている人
上司は初めからあなたと目を合わせなかったでしょうか?
もしそうでないのなら、何らかの理由があってあなたに対してマイナスの感情を抱いている可能性が高いです。
正直なところ、この場合の原因はパターンがありすぎて絞り切れませんが…。
あなたも、他人からすれば
「はぁ? それくらいで?」
と思われるような理由で、誰かに対してマイナスの感情を持ったことがあるのではないでしょうか。
この場合、原因を探るのは無意味であることが多いです。
何故なら、上司のその行動は感情に起因しているから。
個人的な感情で部下に対する態度を変えるのは、仮にも部下を持つ身として、してはならない行為です。
他の部下たちの面前で叱るなどのパワハラを働かない分だけ、陰湿なタイプだと言えるでしょう。
もっとも多いであろうと思われる、あなたに対して含むところのある上司への接し方については、次項で詳しく説明したいと思います。
あなたにだけ目を合わせない上司への接し方
視点を変える
他の人には目を合わせて話をするのに、あなたにだけ目を合わせてもくれないという状況は、精神的につらいですよね。
いくら自分に対しての態度がひどくても、上司と関わらずに仕事をするのは難しい。
関係性を改善しようにも、相手を変えるのはもっと難しい。
ならば、あなたが変わるしかありません。
上司がしていることを、よく見てみてください。
あなたが気に入らないからと、目も合わせない。
業務上必要なことを話そうにも、最初から壁を作る。
そこに不機嫌そうな態度や表情が加われば、部下であるあなたが気にしないでいられるはずもありません。
それが社会人の、しかも部下を持つほどの立場の人間のすることでしょうか?
余りにも精神的に幼い、相手のことを考えていない行為ですよね。
なるほど、上司の側にも言い分はあるでしょう。
ですが、職場でのあなたの行動や仕事ぶりに問題があるのなら、指摘すればいい話。
それこそ上司という立場なら、指摘して改善するのが仕事ですよね。
やるべきことをやらず、不快感を態度で示すのなど、言葉もおぼつかない幼児のすることです。
少なくともマネジメントのやることではありません。
と考えてみると、同じ土俵に立つのもバカバカしくなるはずです。
「会社は保育園じゃねえぞ」と心で毒づいて、
あなたは社会人としてやるべきことをやっていればいいのです。
見切りをつけて距離を置く
あなたが彼らとの関係改善を望むのなら、見切りをつけるのが一番の近道です。
何故なら、彼らは他人の感情に無頓着なくせに、自分に向けられる感情には敏感なことが多いから。
必要以上に彼らを気にすることをやめ、業務上必要な報告や連絡、相談をメールベースに切り替えるだけでも効果はありますよ。
職種によっては、口頭で行わなければならない場合もあるでしょう。
そういう場合は、必要最低限の言葉で伝えればいいんです。
その際は、会話ではなく事務的にするといいでしょう。
例えば、今までは
「A社との取引でこんなことがあったのですが、〇〇という対応でいいでしょうか」
と聞いていたのを、
「A社との取引でこういうことがありましたので、〇〇という対応で進めます」
と、回答を求めない形に変えるのです。
皮肉なことに、あなたが心の中で上司に見切りをつけた時、彼らは擦り寄ってくる傾向があります。
そこでどうするかは、あなた次第ですね。
まとめ
・人見知りが原因なら、焦らず相手の変化を待つ
・あなたへの負の感情が原因なら、視点を変える
・心理的・物理的な距離を置く
直属の上司があなたと目を合わせないという状況は、はっきり言って異常です。
あなたも大きな不安を感じることでしょう。
ですが、視点を変えてみれば、上司の行動がいかに子供じみているかが分かるのではないでしょうか。
あなたが悩む必要など、どこにもありません。
あなたに落ち度があるのなら、それを指摘するのも上司の仕事です。
指摘もしてこないということは、あなた自身に落ち度がないという証拠でもあります。
余計なストレスに惑わされることなく、距離を置いて毅然としている事が、問題解決の第一歩となるでしょう。