
おっとりした人は思慮深く、聞き上手で誰に対しても公平に接することから、人から好かれる人が多いです。
ですが心根が優しい人だからこそ、おっとりした人は他の人と争うことや、効率重視を求められる環境にいるとストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
ここでは、おっとりした人に向いている仕事・向いていない仕事と、職場選びの注意点について紹介します。
自分の特性に合う仕事が分かれば、仕事の辛さを大幅に減らすことができるはずです。
【こんな悩める会社員へ】
・おっとりした人に向いてる仕事を知りたい
・自分がおっとりしていることで今の職場と合っていない気がしている
・おっとりした人が後悔しない職場選びのポイントが知りたい
もくじ
おっとりした人に向いてる仕事6選
おっとりした人に向いてる仕事は、以下の通りです。
・自営業
・企業受付
・地方公務員
・動物に関わる仕事
・セラピスト
・保育士
自営業
おっとりした人には、自営業が向いています。
自営業は営業や仕入れ、会計管理など全て自分一人で行う必要があるため、大変な部分もありますが、仕事量を自分のペースに合わせて調整ができます。
さらに会社勤めの場合は
他者との競争を強いられたり、場合によっては無理難題を押し付けられたりすることもありますが、
自営業であれば自己責任のもと、自分のペースで仕事を進めることができるでしょう。
また自営業に近い仕事として、最近ではクラウドソーシングサイトを介して様々な在宅ワークの案件も増えています。
イラストや記事作成、webデザインなど、得意な分野を活かして自宅で働くことが可能です。
こちらも自営業と同様に、仕事の受注量を自分で調整できるため、常に納期に終われて疲弊するということはないはずです。
以下は、代表的なクラウドソーシングサービスとなります。
無料で会員登録できますので、案件を確認してみることをお勧めします。
企業受付
企業受付の仕事も、のんびりした人に向いています。
企業受付は来訪時刻が予め決まっていることが多く、窓口が大混雑することはほとんどなく、業務に対するノルマや他者との争いもないことから、落ち着いて対応することができるでしょう。
企業受付は、「会社の顔」として会社に来訪されたお客様が最初に接するポジション。
組織のイメージを決める重要な職務であるが、穏やかで落ち着いた対応が得意なおっとりした人であれば、難なくこなすことができるでしょう。
地方公務員
配属先の部署によって大きく左右されますが、
市役所などの地方自治体で働く地方公務員の仕事も、おっとりした人に向いています。
地方公務員の仕事は、スピードより正確性を求められるため、落ち着いて仕事をすることができるでしょう。
市役所などの窓口業務は、部署によっては窓口が混雑することもあるでしょうが、利用者は待つ覚悟で来ているため、仕事に慣れれば自分のペースでこなすことができるはずです。
また地方公務員は、待遇や給与が安定しています。
安定した環境でノルマがないことから、穏やかな人が多いため、職場の人間関係も落ち着いている点も大きな魅力です。
動物に関わる仕事
動物好きであれば、ペットショップや動物カフェなど、動物と関わる仕事も、おっとりした人に向いています。
動物は言葉が通じないため、人間のように思い通りにならないこともあります。
しかしおっとりした人は優しく、相手に強引な対応をすることがほとんどないため、動物に好かれたり、扱いが上手かったりすることが多いのです。
仕事でメインに対応する対象が動物であることは難しい局面がある一方で、人間関係のわずらわしさが少ないメリットがあります。
あなたにペットを飼っていた経験があったり、動物が好きだったりする場合は検討しても良いでしょう。
セラピスト
アロマテラピーなどの施術を行うボディ系セラピストや心理療法などを行う精神系セラピストなど、人の心や身体を癒すセラピストの仕事も、おっとりした人に向いています。
セラピストの仕事は、知識や技術があることはもちろんですが、
「癒されたい」という目的をもっている利用者の話を親身に聞いたり、心身を癒したりと、包み込むような優しさも大切です。
おっとりした人はおおらかで、動作や会話がゆっくりしているため、セラピストにぴったりと言えるでしょう。
保育士
おっとりした人は、保育士などの幼い子供を相手にする仕事も向いています。
近年、保育士による虐待が問題視されていますが、子供が健やかに成長するためには、伸び伸びと過ごすことができる環境がとても大切です。
子供は可愛い反面、大人とは違って行動に時間がかかったり、予想外の行動をとったりするなど、思い通りにいかないことが多いです。
保育士が激しい性格だと、イライラして子供に当たってしまい、子供が保育士の顔色を窺ったり、ストレスを感じたりしてしまうため、些細なことに動じない、穏やかな人が必要とされています。
また子供の親と関わる機会も多いため、何かあった際は上手く対処できることが求められる仕事です。
おっとりした人は物腰が柔らかい人が多いため、子供や親の対応を上手くできると言えるでしょう。
おっとりした人に向いていない仕事
おっとりした人に向いていない仕事は、以下の通りです。
・客室乗務員
・鉄道やバスの運転手
・コンサルタント
・広告代理店
・営業
・事務
・ディレクター
・現場監督
これらの仕事に共通しているのは
・スケジュール通り確実に進める
・臨機応変な対応
・テキパキ動く
という必要性がある点です。
おっとりした人は、周囲を急かしてでも決められた時限をきっちり守ったり、臨機応変に対応したりすることが苦手ですので、こうした仕事には向いていません。
これらの仕事は、比較的業務量が多い傾向がありますので、のんびり仕事をしているとあっという間に仕事が溜まってしまうという可能性もありますので、仕事に追われて辛くなってしまいます。
また常に忙しい職場というのは、そこで働く人もせっかちな人が多く、自分とペースが合わない人に対して当たりが強い場合もよくあります。
仕事や人に急かされてパニックになってしまうと、おっとりした人の長所である「穏やかさ」や「丁寧さ」が失われてしまい、ただただ辛いだけになってしまって非常にもったいないです。
もし現在毎日仕事に追われて自分のペースを保つことができていないと感じている場合は、転職を検討してみても良いでしょう。
職場を選ぶ際の注意点
おっとりした人が職場を選ぶ際の注意点は、以下の通りです。
・裁量がある程度任されている
・個人作業が多い
・静かな環境
裁量がある程度任されている
おっとりした人は、自分のペースを乱さずにできる環境が良いでしょう。
おっとりした人は、周囲が急いでいても自分のペースを乱すことなく仕事ができます。
それはとても素晴らしい長所なのですが、社員の裁量が乏しい職場や協調性を強く求められる職場環境だと、ネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
そのため、仕事においてある程度裁量を持たせてもらえる環境であれば、周囲の意見や環境に左右されることなく自分のペースで仕事をこなすことができ、良い成果を出すことができるはずです。
個人作業が多い
個人作業が多い仕事や職場を選ぶことも大切です。
おっとりした人は、周囲のペースに合わせることが得意ではないため、チームワークを必要とする仕事よりは個人作業が多い環境の方が伸び伸びと仕事ができるでしょう。
他の人と一つの仕事を進めているときに緊急で対応しなければならない仕事が発生した場合、周囲が焦っている時に一人だけ普段通りのペースで仕事をしていては、周囲からマイナスな印象を抱かれることもあります。
もちろん悪気はなく、普段通りに進めているだけなのですが、せっかちな人からすると「一人だけゆっくり仕事をしている」と思われかねないでしょう。
個人作業が多い仕事であれば、自分一人で完結することが多いため、周囲からあれこれ言われたりすることなく仕事に集中できます。
静かな環境
おっとりした人は、優しく穏やかな性格が長所なのだが、穏やかさが裏目に出てしまうと「協調性がない」や「時間にルーズ」とマイナスにとられてしまうこともあるでしょう。
特に、職場環境がバタバタして慌ただしかったり、同調圧力が強かったりする場合は協調性を求められる傾向があります。
そのため、職場環境としては穏やかで静かな環境である方が、仕事に集中することができ、ストレスを感じることを減らせるはずです。
おっとりさんに向いてる仕事【まとめ】
・自営業は負う責任は大きいが、仕事量や進め方など全て自分の裁量で行うことができる
・企業受付は来客が殺到するケースが少なく、落ち着いて仕事をすることができる
・地方公務員は安定した待遇かつ利潤追求型ではないため、おっとりした人にむいている
・動物に関わる仕事は、人と関わるわずらわしさが少ないメリットがある
・動作や会話がゆっくりしていて優しいため、セラピストの仕事も向いている
・些細なことでは動じず、穏やかなため、保育士の仕事も向いている
・裁量が大きい職場であれば、自分の判断で行えることが多く、ストレスが少ない
・個人作業が多い職場であれば、周囲のペースに合わせる機会が減る
・おっとりした人は、バタバタ慌ただしい職場より、静かで落ち着いた環境が良い
人にはだれでも得意・不得意があるため、自分に向いている仕事であれば誰でもストレス少なく、楽しく働くことができるでしょう。
もし、今の職場があなたに合わなくて辛い場合は、「おっとりした性格だからどの職場でもダメなんだ」と諦めずに、あなたに合った仕事をぜひ探してもらいたいです。
また、向いている仕事で長く続けていくためには、職場や人間関係も大きく影響します。
転職する際は、仕事内容だけに注目するのではなく、あなたがより快適に仕事に集中できる職場環境を選ぶことも大切です。