
という人が、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。
生活残業とは、文字通り、生活費を稼ぐために不要不急な残業をする人達のことです。
日中に済ませればいい仕事を、わざわざ定時後に始めることが恒常化している人がいたら、それは生活残業をしている可能性が高いです。
定時内にきちんと仕事をこなしている人からしたら、非常にイライラする存在ですよね。
そういう社員をマネジメントした経験から、生活残業マンについて伝えていきたいと思います。
また、職場で生活残業をする人がうざくてイライラする人へ向けた対処法を紹介します。
職場内に快く思っていない人がいるのはストレスがたまりますが、対処法が分かればストレスをコントロールできるはずです。
もくじ
生活残業する人の特徴
私の経験では、「生活残業」をする人には下記のような特徴があります。
・残業を減らすように言うと、業務量を理由にする
・業務量の調整に入ると、文句を言う
・残業している割に、結果は出していない
生活残業をする人の共通点は、必ず残業できるように、ゆっくり仕事を進めていたり、席を離れたりすることが多いこと。
そのため、職場内を観察してみるとすぐに分かるものです。
また、中堅社員以上で、役職についていない人物であることが多いです。
つまり、仕事をある程度自由にコントロールできる立場であることに加え、給与が平社員並であるため、生活費を稼ぐ手段として残業しているという構造なんですね。
具体事例
ちなみに過去の私の部下(年齢は年上)の場合は、バックオフィス業務であるにもかかわらず、残業時間が40時間近いという状態でした。
目に見える成果が出にくいバックオフィス業務は、評価もされづらい業務。
きちんと業務をこなして、効率も考えながらやってくれているのであれば評価してきたのですが、彼女のそれは違いました。
よく見てみると、彼女は日中ほとんどと言っていいほど仕事をしません。
ルーティンとなっている部分の仕事はしているため見えづらかったのですが、雑談やインターネットを見ている時間が多いのです。
私が頼んだ仕事は早めに仕上げてくれても、他の課員が依頼した仕事は後回しにしていることが見て取れました。
こういう人が、あなたの周りにもいるのではないでしょうか?
忙しい仕事の合間に、ちょっと息抜きをしたくなる気持ちは、私もよく分かります。
だから、業務に支障がなければ、喫煙所に行こうが、ネットニュースを見ていようが、咎めたりもしません。
むしろ、休憩を取りながら質のいい仕事をしてくれるのなら、会社としては万々歳ですからね。
ですが、彼女のそれは目に余りました。
それとなく注意しても直る気配はなかったため、仕方なく会議室に呼び出しです。
正直、こういう無駄な手間を取らせる時点で、彼女にはデメリットしかありません。
だらだらと話しても仕方ないので、彼女には下記の3点を伝えました。
私の勤務していた会社は、原則として副業禁止でした。
ですが、どうしても仕方ない理由がある場合は、限定的に副業を認めていました。
実際、プロのミュージシャンとしても活動していた同僚もいたほどです。
「わかりました」と言った彼女の顔には、「納得できません」と書いてありましたが、翌日送られてきたメールで、相談したいと言うので話を聞きました。
会議室では話しづらいだろうと、外のカフェで話を聞いたところ、彼女は俯きながら話し始めました。
離婚した夫からの養育費が滞ったことと、子供の成長に伴う費用の増加が、「生活残業」をしていた理由です、と。
彼女の希望を聞くと、副業をさせて欲しいということだったので、すぐに稟議を上げました。
もちろん、残業時間の削減と業務の効率化は、交換条件として提示。
結果どうなったかというと、彼女は月末の繁忙期を除いて残業することはなくなりました。
これは上司側からの働きかけが上手くいった例だが、あなたの上司もおそらく様々な働きかけをしているかもしれませんね。
生活残業がうざい理由
生活残業する人にイライラする理由は、以下の通りと考えます。
日本の社会にはまだまだ「残業=美徳」という考え方が根付いています。
本当に業務量が多くて残業を余儀なくされている人から見れば、「生活残業」のためにのらりくらりと仕事をしている人は、イライラする以外の何物でもありません。
彼らが仕事を仕上げてくれないせいで、後の工程が詰まることも多く、周囲に不満を持つ人も増えるでしょう。
また、その人が毎日残業するせいで、他の人が楽をしているようにも見られかねないため、先に帰りづらいという弊害もあるのです。
生活残業する人は、とにかく仕事が遅い。
そのため、同じ仕事に長時間かけていたり、休憩が頻繁にあったりするといった、非効率的な仕事の進め方が垣間見えるだけでもイライラしてしまうのです。
それは、本人が自覚している・いないを問わず、職場の雰囲気を壊す行為であり、士気も下げるという、会社に損失を与える行為。
にも関わらず、生活残業する人は、残業するために緊急性のない仕事もこなすため、上手いことやれば上司からは「積極的な姿勢だ」と評価されます。
確かに外見だけなら、毎日遅くまで仕事をしている人はとても頑張っているように見えますが、それでは時間内にきっちりやるべき仕事をこなしている人が浮かばれませんよね。
もしもあなたの上司がこういった事態を認識していないようであれば、彼らのせいで業務に支障が出ていることを伝えるべきです。
上司に伝える際は、具体的な例を出して「Aさんが〇〇をしてくれないからこうなっている」と言った方が対応もしやすいでしょう。
生活残業にイライラするときの対処法は?
方法はただ一つ、「気にしない」ことなのですが・・・
そのような対応をとるべき理由については、以下の通りです。
・今後より残業規制が進み、不当な残業ができなくなる日が来る
・働き方改革が進んだら真っ先にお払い箱になる
・他人は変えることができない
今後より残業規制が進み、不当な残業ができなくなる日が来る
残業は余計な経費がかかるため、企業としてはできるだけ不要な残業は減らしたいと考えるものです。
また、現在は過労死が社会的問題となっており、企業に対する残業管理が今後さらに厳しくなるのは時間の問題であるため、生活残業する人がずっと今のスタイルを継続することは難しいでしょう。
そのため、今は良くても、いつかは本人が困る日が来ることが分かっていれば、多少なりともストレスが減るはずです。
働き方改革が進んだら真っ先にお払い箱になる
生活残業を長らく続けてきたような人は、残業するために一つの仕事に時間をかけたり、効率の悪い進め方をしたりするため、往々にして仕事のスキルが低い傾向にあります。
今現在、上司の評価がそれなりにあるのは、「残業をしている姿勢」のみ。
そのため、残業規制や、テレワークが主流に変化した世の中では、仕事の成果をアピールできる材料が乏しいのが実情です。
まさに、時代に逆行した、「コスパの悪い」社員であるため、人員整理が行われる際は真っ先に対象にあがるでしょう。
他人は変えることができない
いくら周囲が説得しても、本人は生活や将来の資金がかかっているため、そう簡単にはやめないはずです。
また、日本では個々の業務の線引きがあいまいで、何をしているのか不透明な職場が多いことからも、本人が「今日やる必要がある」と言ってしまえばそれまでです。
私も以前働いていた職場で、中堅の平社員が毎日のように不要な残業していることに対して非常にイライラしました。
しかし、私がイライラしたところで本人が残業しなくなるものではなく、ストレスもたまる一方だったため、「仕事できない人に目くじら立てても仕方ない」と、割り切るようにしたらかなりストレスが減りました。
毎日大した仕事もしないのに、不当に割り増しの残業代をもらって私腹を肥やしているのを見ると虫唾が走るのも理解できますが、
ここは
時代に取り残された残念な人
と思い、気にしない方があなたのストレスは減るはずです。
奴らは自滅していく可能性が高い
給与と対価を貰っている以上、見合った成果を挙げるのは当たり前のこと。
その「当たり前」をしないのが「生活残業」をしている人たちです。
彼らにもそれぞれ理由はあるでしょうが、だからといって周囲に不快な思いをさせる「生活残業」をしていい理由にはなりません。
生活資金が足りないのなら、ファイナンシャルプランナーに依頼して家計の見直しをすることも出来ます。
見直しをしても足りなければ、会社に相談することだって出来るし、不当に低い賃金しかもらえていないのであれば、転職してもいいのです。
それをしないということは、彼らはさしたる能力もないということ。
少なくとも、自分のキャリアについては考えていません。
今後のことを考えてみれば、彼らほど先のない存在もありません。
仕事の効率も質も悪く、残業時間の削減にも対応しない。
そんな人間をいつまでも雇っておけるほど体力のある会社が、今どれくらいあるでしょうか?
いずれ彼らは、受け取った残業代よりもはるかに多くの代償を払うことになります。
あなたが彼らを不快に思うのも当然だが、自滅していくだけの存在を気に掛ける時間ももったいない。
可哀想な人種だと切り捨てて、気にしないことがあなたにとっても一番いいのではないでしょうか。
生活残業マンがうざいからクビにしたい人へ【まとめ】
・生活残業をする人は、残業するためにゆっくり仕事を進め、休憩が頻繁
・中堅の平社員が生活費を稼ぐためにすることが多い
・社内に生活残業をする人がいることによって評価が不当だと不満に感じたり、定時で帰りづらかったりなどの弊害もある
・生活残業をする人の対処法は、「気にしないこと」
・時代が進み、残業規制がより厳しくなればいずれ居場所はなくなる
生活残業をする人が許せないのは、「ずるい」点にあります。
そういう人に対してイライラしてしまうあなたは、おそらくきちんと自分の業務を遂行している人なのでしょう。
と思う気持ちも、よく分かります。
皆が時間内に終わるように必死に仕事を進めるのを尻目に、
当人は無駄な時間を過ごして残業代を稼ぐ上、
場合によっては上司からの評価も上がるとなれば面白くないのは当然です。
社内にムカつく人がいるのは嫌な気持ちになりますが、気にしてもあなたのストレスがたまる一方。
そのため、冷たい考え方かもしれませんが、ときには他者の行いを「あの人がどうしようと私には関係ない」と、「他人事」として俯瞰的に見ることも必要です。
会社側から見ても彼らは「会社にとって採算性の悪い社員」です。
「生活残業」をしているからクビ、というわけにはいきませんが、リストラ対象としてリストアップしている可能性もあります。
自滅していく彼らを、あなたは無視していていいのです。
彼らがどうなろうと自業自得であり、
あなたの時間を割く価値もないのですから。