
あなたは今、仕事辞めたい病にかかっていないでしょうか。
ここでは、仕事辞めたい病の症状に波がある人が実践すべきことを解説します。
仕事辞めたい病にかかった時に衝動的に辞めてしまうと、場合によっては後々後悔してしまうこともあります。
辞めるべき基準を示していくので、それを参考に冷静に判断してほしいと思います。
もくじ
仕事を辞めたい気持ちに波があるときに実践すること3つ
仕事を辞めたい気持ちに波があるときに実践するべきことは以下の通りです。
・なぜ今の仕事辞めたいのかを考える
・会社側に相談したときの反応を見て見極める
・その会社で働くことのメリットとデメリットを考える
①なぜ今の仕事を辞めたいのか?
もしあなたが「今の会社を本当に辞めてもよいのだろうか?」と悩んでいたら、
今あなたが仕事を辞めたいと思っている理由を改めて考えてみましょう。
下記のように、紙やスマホのメモアプリに箇条書きで書き出して整理すると分かりやすいのでおすすめです。
例(1) 給料が低い、昇給しない。
例(2) 上司のパワハラに耐えられない。
例(3) 仕事内容が難しく覚えられない。
②会社側に相談したときの反応を見て見極める
次に、1で挙げた「仕事を辞めたい理由」を会社(上司)に相談することで解決できないか考えてみましょう。
例(1) 給料が低い、昇給しない。
→ 給料を上げてもらえないか相談する。
例(2) 上司のパワハラに耐えられない。
→ 上司のいない部署に異動できないか他の上司に相談する。
例(3) 仕事内容が難しく覚えられない。
→ 「簡単なことからゆっくり教えてほしい」と相談する。
このように、まずは自分が不安に思っていることやしてほしいことを「誰かに相談する」ことから始めます。
日本人は周りを気にするあまり、自分の意見をハッキリと言えない人が多いです。
実際に私が転職のことで友人から相談を受ける時も、みな相談する前に
・上司には言いにくい
・どうせ相談しても聞いてくれない
と言うのです。
しかし、相談しないうちから決めつけるのはどうでしょうか。
上司に話しにくい場合は事前に相談があるとメールでアポをとるか、そのままメールに相談事を書いてもよいでしょう。
ただし、メールの文章は記録として残り第三者に見られる可能性があるため、相談内容によっては注意しましょう。
また、相談する相手はその会社の中で「自分にとって信頼できる上の立場の人」が安心できるのでおすすめです。
かくいう私も以前は上司に悩みを相談するのは気が引けてなかなかできなかったのですが、
勇気を出していざ相談してみると、意外とすんなり話を聞いてもらえることが多かったんです。
逆に言えば、私はここで相談すらもまともに聞いてくれないような会社なら辞めてもよいと判断します。
よほど察しのよい人でない限り、自分がつらいことはハッキリ「つらい」と言わないと他人には分かりません。
とにかく「意見を言うこと」は悪いことではなく、むしろ大切だということを覚えておきましょう。
③その会社で働くことのメリットとデメリットは?
会社に相談しても自分の悩みが解決されない場合、辞めることを視野に入れてもよいでしょう。
しかし、ここでもいったん踏みとどまって考えてみてください。
あなたがその会社で1年半働いてきたということは、嫌なことばかりではなく
多少なりとも良いことや実になることもあったからではないでしょうか?
その会社で働くことで、自分にとってメリットとデメリットどちらの割合が大きいのか考えてみましょう。
ここでは上司や同僚など他人のことについて考える必要は一切なく、自分のことだけに注目してください。
例として私の体験談を語りますね。
私が過去に約1年半勤めていた会社(営業職)は給料がとても低く辞めたかったのですが、
人間関係や風通しの良い社風が今まで勤めていたどの会社よりも良く魅力的でした。
もし人間関係の良さがなければ、この会社は3カ月もたたないうちに辞めていたでしょう。
・正社員ではない。正社員登用の可能性はあるが、狭き門である。
・営業成績が良いとインセンティブが出る。インセンティブでチーム内の士気が上がる。
・トークがうまい先輩に教育してもらえたおかげで、トークスキルが飛躍的に伸びた。
そのトークスキルは、転職活動の際の面接や現在の仕事にも役立っています。
結局この会社はスキルアップのために退職しましたが、上司や同僚は温かく送り出してくれました。
また、この時に知り合った仲の良い同期とは今も良き友人として付き合いが続いています。
この会社で働いたことは、私にとって給料が低いというデメリットを相殺するほど大きなメリットになったのです。
仕事を辞めることを決意したら、会社に言うべきこと
最後に、1~3のことを考えても「やっぱり辞めたい!」という結論に達した場合です。
貯金に余裕がある場合は次の仕事が決まらないうちから辞めてもいいですが、
できることなら次の仕事が決まってから辞めることをお勧めします。
そして、可能であれば
「自分がこの会社を辞めるために転職活動を始めたこと」を
なるべく早く報告しましょう。
基本的に会社を辞める時は1カ月前から会社側に退職の意思を伝えることがマナーと言われていますが、
それ以外にも転職活動をしていると伝えることで状況が思わぬ方向へ好転する場合もあるからです。
ここで私の友人の体験談を語りたいと思います。
友人は給料の良い大手企業で働いており、数年前に上司Aのパワハラがひどく辞めたいと悩んでいました。
しかし、給料が良いので辞めるにはもったいないとも言っており、私は別の上司に相談することを薦めました。
友人はすぐに上司Aのパワハラについて他の上司Bに相談しましたが、
「我慢してほしい」と言われてしまったため、諦めて転職の準備を始めたのです。
しかし、後日退職を前提に転職活動をしているということを上司Bに伝えると、
前日の「我慢してほしい」という発言は一転、問題の上司Aが他の部署に異動になったといいます。
上司Bは友人が退職を考えるほど上司Aのことで悩んでいたとは思っていなかったのですね。
結果、友人の悩みの種は消えてその会社を辞めずに済み、今も元気に働き続けています。
相談を受けたのが5年くらい前なので、今は昇給してかなりの高給取りになっていると聞きます。
このようなケースもあるため、会社に相談する時は
「この問題が解決されないのであれば退職を考えています」
と強気に訴えてみるのもありですね。
その際は決して感情的にならず、極めて冷静に意見を伝えることがポイントです。
会社によっては「じゃあ辞めていいよ」と引き止められないこともあるだろうが、
それはそれで「自分がこの会社に居続ける価値はない」と判断してよいでしょう。
仕事辞めたい病に波がある時【まとめ】
1.どうして今の仕事を辞めたいのか考える。
2.会社に相談することで解決できないか考える。
3.その会社で働くことに対するメリットとデメリットの割合を考える。
4.辞める時はなるべく早く転職活動をしていることを会社に伝える。
勢いで仕事を辞めて後から後悔しないために、基準を設けながら考えてみましょう。
立ち止まって自分の考えを整理することで、自分にとってより良い道が見つかるはずです。