
誰でも合う人と合わない人は必ずいるものです。
ですが仕事のペアが合わないとなると、仕事上で関わりを避けられないため、非常にストレスを感じるでしょう。
ここでは、仕事のペアが合わないときの対策方法とその注意点を実体験に基づいて紹介します。
職場でのストレスは、発散方法を誤ると自分に跳ね返ってくることもあるため、うまく立ち回ることが重要です。
対策方法を知ることで、上手くストレスをコントロールしていきましょう。
もくじ
合わないペアと円滑に仕事をするための3つの方法
仕事のペアが合わない時ほどストレスを感じるものはありませんが、円滑に業務を進めていく必要があります。
そのための対策方法としては下記の通りです。

相手の思考や反応を予測する
人間がストレスを感じる状況の1つとして「自分の思い通りに進まない」ことがあげられます。
合わない者同士だと、相手の判断の意図が分からなかったり、うまくコミュニケーションをとれなかったりすることでイライラすることもあるでしょう。
そこで、相手の行動・思考パターンを予測することが非常に有効です。
事前に予測することで、心の準備もできる上、相手に振り回されないための対策をとることができ、「思い通りにいかない」ストレスを軽減できるのです。
そのためには相手をシャットアウトせず、積極的に関わることで「データ収集」ができ、より精度の高い予測につながります。
私は以前、合わない人と2人きりの空間で業務をした経験があります。
初めは反発心やイライラの感情しか湧かず、相手を知ろうとしませんでした。
しかし視点を変え、「なぜ相手がこのような行動・言動するのか」ということを考えるようになってからは、「不測」に対するストレスがかなり減ったんです。
できるだけ周囲を巻き込む
合わない人と一日の大半を一対一で過ごすことは非常に苦痛ですよね。
そのため、可能な限り周囲を巻き込むことで
「濃度」を薄める
ことをお勧めします。
また、ペアの人と一対一ではうまく話すことができなくても、他の人が混ざることでぎこちなさが軽減されることも多いものです。
このように、誰かを交えながら間接的に相手を知ることで意外な発見や、相互理解に繋がる機会もあるため、徐々に助走をつけて”相手に慣れる”ことができるでしょう。
業務内容や仕事場所によっては、周囲を巻き込むことが難しいこともあるでしょうが、他のポジションの人とコミュニケーションをとるだけでも気分転換になるはずです。
また、ペアの人の振る舞いがあまりにも深刻な場合は、信頼できる人に相談することも大切。
「社内に頼れる仲間がいる」と思えるだけでも、大きな心の支えとなりますよ。
上司へ相談・報告
どんなに対策しても、改善が難しい場合や、相手の振る舞いがあまりにも目に余るといった場合は、上司へ報告することも有効です。
ですがこの場合は、上司や会社がどのような雰囲気かによって、報告するかどうかを慎重に決めた方がよいです。
なぜなら、感情だけで言っていると判断された場合は、あなたの評価が悪くなってしまう可能性があるから。
そのため、もし上司が事務的な人物であった場合は「相手の行動が会社に不利益を出すか否か」という視点で、報告するか否かを決めることが重要です。
ペアで仕事をしていく上での注意点2つ
ペアの人に対する対策を取る上で外せない注意点は以下の通りです。

万が一自分のせいにされないよう、予防線をはる
業務内容による場合もありますが、相手の判断によって、ペアであるあなたも同罪とされては最悪ですよね。
そのため、相手が勝手な判断で暴走しそうな場合などは、こまめに上司や周囲の人へ状況報告や相談をすることで”あなたの意思”をアピールしておくことが有効です。
以前私が同僚とペアで仕事をした時、組織にとって重要な判断でも独断で決めてしまう相手に振り回されたことがありました。
なるべくやんわりと伝えるようにしていたのですが、相手は聞く耳をもたず、かつ非常に気が強い性格ということもあったため、コントロールすることが難しかったです。
ですが、だからと言って、何もしないままでは自分自身も”共犯”になりかねない。
そのため上司や先輩に相談し、こまめに軌道修正をしてもらうことで最悪の状態になることを防いでいたのです。
上司や先輩が入ることで周囲に「自分の考えを知らせる」とともに、ペアの人もさすがに上司の言うことには従うでしょう。
また、このようなことを繰り返すことで、自然と周囲の理解も深まるというメリットがあるため、一人で抱え込えずに周りの人にどんどん頼ることが大切です。
周囲や上司に状況を伝えるときは伝え方に注意
周囲に相談する場合、伝え方によっては「あなたが感情的に相手を嫌っているだけ」と思われてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
なぜなら周囲の共感が得られない場合は、助けてもらえるどころか
と思われてしまうからです。
それではあなたが更に辛くなってしまいます。
当たり前ですが、相手はあなたとは別の立場や価値観を持っているため、あなたの状況や信条を100%理解できるとは限りません。
そのため、相手に話す前に、自分の言いたいことを客観的に精査し、
「相手がどう思うか」
という視点を忘れないようにするべきだ。
あなたも、職場の別のポジションの人からひたすら他人の悪口だけを聞くのは不快に感じるはず。
それと同じように、できるだけ周囲の人の共感を得られるよう、伝え方に注意してもらいたいと思います。
まとめ
・相手の行動を予測する
・できる限り周囲を巻き込む
・どうしても酷い場合は上司へ相談
・事前に予防線をはることで”共犯”予防
・伝え方に注意する
仕事のペアとなっては、職場で関わらざるを得ないため、非常に辛いですよね。
このような状況ではどうしても相手に対する拒否反応がでてしまいがちですが、それでは平行線のまま。
今回紹介した方法の中には、有効とは分かっていても何となく相手に譲歩するように感じて気が進まないものもあるでしょう。
ですが、あくまで「自分が」相手をコントロールしている、と考えたらどうでしょうか。
相手と同じ土俵に立たないことであなたは一段高い立場となります。
相手を手のひらで転がすあなたなりの方法を、ぜひ見つけてストレスを減らしてもらいたいと思います。