
転職活動を進める中で、応募先企業の選定や、複数企業から内定をもらった際に迷うことは多いでしょう。
同じ職種でも、会社によって待遇や仕事内容が大きく異なり、社風や人間関係も様々であるため、迷うのは当然ですよね。
ここでは、転職で会社選びに迷った際の決め手のポイントを紹介します。
転職は、今後の人生を決める重大な岐路となります。
焦って決めて選択を間違えないよう、あなたに合った選択基準を見つけてもらいたいと思います。
転職における会社選びの決め手となるポイント4つ
転職における会社選びの決め手と注意点は、以下の4つです。
・自己分析の結果から
・企業分析の結果から
・周囲の意見を鵜呑みにしない
・複数社で迷ったら会社ごとに比較する

自己分析をする
まずは、自分の中の判断基準を明確化させることが最も重要です。
全てにおいて自分の理想通りの会社はなかなかない上に、企業によって待遇や働き方は様々です。
自分の判断基準がなければ「A社はやりたい仕事ができるけど、B社は人の雰囲気が良かったなぁ。でもC社は通勤が楽だから捨てがたいな…。」と、迷ってなかなか決められないことになります。
自己分析では、
・現在の仕事における不満や転職理由について整理すること
・自分のやりたいことや向いていることについて整理すること
をお勧めします。
たとえやりたい仕事に転職できたとしても、自分にとって辛いと感じる職場環境であれば長く続けることは難しい場合もあります。
また、やりたい仕事=向いている仕事とも言い切れないため、転職するタイミングで自分について棚卸しするのは今後のキャリアを考える上でもとてもいい機会と言えるでしょう。
企業分析をする
会社について知ることも非常に大切です。
同じ業種でも、企業によって制度や待遇は様々。
応募先企業がどのような特色を持っているのかが分からなければ、それこそ「決め手」が分からない上に、入社後に「思ったのと違った」というミスマッチにもなりかねません。
転職は、今の職場の不満が解消できることはもちろん大切ですが、不満の原因となる要素は数え切れないほど存在するため、企業ごとに分析し、見極めることも大切なのです。
まずは転職サイトなどで気になる企業を見つけたら、企業の公式HPを調べましょう。
公式HP上で分からないことがあれば、面接時に質問すると、積極性のアピールにもなって良いですよ。
さらに、企業情報と併せて業界の動向について調べておくこともお勧めします。
業界におけるその企業の位置づけや、成長性などを知ることによってより具体的に理解することができ、判断基準へとつながるはずです。
周囲の意見を鵜呑みにしない
ある程度周囲の客観的な意見を取り入れることは有効だが、流されすぎては逆効果です。
なぜなら転職するのはあなた自身であり、周囲の人ではないからです。
周囲の人は親身に相談に乗ってくれるかもしれませんが、あくまでもその人の価値観における回答であり、その判断基準は、もしかしたらあなたとは大きくかけ離れた価値観かもしれないのです。
異なる視点からの意見はもちろん参考になりますが、安易に流されすぎてしまえば、自分を見失うことになるでしょう。
また、万が一周囲の意見に流されて転職が失敗した際に、その人に対して責めるような気持ちになってしまう場合もあります。
複数社で迷ったら会社ごとに比較する
転職活動を進める中で、複数社から内定をもらうこともあります。
その場合は、会社ごとに比較する一覧表を作成すると良いです。
やり方は自由ですが、過去に私が試したのは以下の方法です。
・まず縦軸に自分が譲れない基準項目を優先度が高い順に全て書き出し、横軸に検討中の企業名を入れる。
・それぞれ対応する項目に10点満点で点数をつけ、評価する。
「候補の企業全てが同じくらい良い」場合、頭で考えるだけでは判断が難しいです。
表にして点数をつけることで客観的な評価がしやすくなり、より明確に整理することができるはずです。
まとめ
・会社や職種によって働き方は様々。自分の判断基準が明確化することが大切
・候補企業情報や業界での位置付け等、深く理解することも企業選びの基準となる
・安易に周囲の意見に流されてしまうだけでは後悔しかねないため要注意
・複数社で迷ったら、一覧表にして点数をつけると分かりやすい
転職は、働きながら活動する場合は退職日や仕事の兼ね合いから、まとまった時間を取ることが難しい場合もあるでしょう。
また、判断に迷ったとしても、内定の保留は長くても1週間程度と非常に短いため、事前に自分なりの判断基準を見つけておくことが大切です
自分の「これだけは譲れない」ポイントに沿って企業選びができていれば、入社後に「思ったのと違ったからもう辞めたい」というようなことにはまずならないはずです。
転職する本来の目的や目標を見失わないためにも、自分にとっての「決め手」を整理することは非常に大切なのです。