
誰にでも本音と建て前はあるもので、転職理由にもそれは当てはまります。
転職理由は様々ですが、職場や待遇に対する不安から転職する人が多いのが現実でしょう。
ここでは、ネガティブな転職理由をポジティブに変換する例文4つと、理由としてNGなものについて紹介します。
転職理由は、応募者の仕事に対する姿勢が表れるため、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
つまり、事前に対策できれば希望の職場に一歩近づくことができるのです。
【こんな悩める会社員へ】
・転職理由をポジティブにする例文を知りたい
・転職理由を正当化する例文が思いつかない
・面接官に良い印象を持たせる理由を知りたい
もくじ
転職理由をポジティブに変換する例文4つ
よくある転職理由を用いて例文を紹介します。
転職理由の例は、以下の通りです。
・人間関係
・給料が低い
・残業が多い
・体調不良
人間関係
回答例:
退職理由としましては、チーム一丸となって目標を達成する環境で働きたいと考えたからです。
前職では、協調性を重んじるというよりも、社員がそれぞれの判断で行動することの多い環境でした。
私は幼い頃からサッカーに親しんでいたということもあり、チームで成果をあげることに魅力ややりがいを感じるのだということに気付きました。
御社の募集要項で、チームワークを重視し、協調性のある人を求めていると拝見し、御社なら私の強みをより活かして貢献できると考え、応募いたしました。
ハラスメントや意地悪な先輩がいるなど、仕事上の人間関係の悩みは非常に辛いものですよね。
ですが、転職理由としてストレートに人間関係を挙げるのは、あまり好ましくありません。
面接官にとっては
というような、不安材料になりかねないからです。
そのため、人間関係の悩みを
・周囲と意思疎通を図りながら気持ちよく働きたい
・周囲と連携しながらチーム一丸となって働きたい
というポジティブな気持ちに変換することで、前向きな理由となるようアピールしていくことをお勧めします。
給料が低い
回答例:
退職理由としましては、年功序列に関係なく、実力に応じて責任ある仕事を任せてもらえる環境で働きたいと考えるようになったからです。
前職では、年功序列制度によるトップダウン型の環境で、若手社員が意見や提案できる機会はほとんどありませんでした。
このような理由から、御社での年齢に関係なく成果を重視する評価制度に魅力を感じ、応募いたしました。
ぜひとも御社で他の社員と切磋琢磨しあいながら、新しいことに積極的に挑戦してゆきたいと考えております。
給与は将来設計や生活に直結するため、非常に重要な問題です。
しかし、あからさまに
という理由ではマイナスな印象を与えてしまうでしょう。
職場によって給与体系や評価基準は様々。
そのため
・年功序列に関係ない
・自分の頑張りが評価に直結する
といった理由をあげることで、自分の働きぶりが評価される職場で働きたいという前向きな理由に変換することができますよ。
残業が多い
回答例:
退職理由は、以前から関心のあった営業に挑戦してみたいと考えたからです。
前職では、営業事務職として働いておりましたが、営業のサポート役としてお客様と接するうちに、サポート役よりも、営業として自分でお客様に提案して獲得する仕事に喜びややりがいを感じるタイプなのだということに気付きました。
御社ではチーム内のサポート体制が充実しており、未経験でも本人のやる気次第で成長し、活躍することができる風土である点に魅力を感じ、応募いたしました。
残業や休日出勤など、拘束時間が長いという理由で転職する人は多いです。
ですが、このような理由の場合は、ストレートに表現してしまうと
と、マイナスに取られてしまう可能性もあるため要注意です。
そのため、労働環境には触れずに、「挑戦してみたいこと」
について言及すれば、非常に前向きな理由となります。
ですが、どうしても「挑戦してみたいこと」が思い浮かばない場合もあるでしょう。
その場合は、「スキルアップに充てる時間を確保したい」という理由もアリですね。
その際に「前職では残業が多かったので勉強する時間が取れなかった」というだけでは
ともとられかねないため、言い回しには充分注意するべきです。
体調不良
回答例:
前職は体調不良が原因で退職いたしました。
私が仕事にのめり込むあまり、体調管理が疎かになってしまい、体調を崩してしまいました。
現在は完治しており、担当医からも仕事をしてよいという許可を得ております。
今回の件で、健康管理の大切さを身をもって気付くことができました。
今後は体調管理を徹底し、仕事にまい進してゆく所存です。
体調不良の場合はその旨を伝えても問題ないが、面接官に不安を与えないよう、
・完治していること
・医師の許可があること
を伝えることが大切だ。
また、体調を崩した原因が前職の職場環境にあったとしても、そのまま伝えることは控えたほうが良いです。
なぜなら前職に対する悪口をとられかねないからですね。
そのため、マイナスな印象を持たれないためにも、前職の環境には触れずに自分の体調管理に関する反省にとどめておくのが良いでしょう。
転職理由としてNGな伝え方とは?
転職理由を述べる際にNGな伝え方は、以下の通りです。
・前職の悪口
・嘘をつく

前職の悪口
あなたの前職がいかに酷い職場だったとしても、「前職の悪口」となるような表現は避けるべきです。
といったことで悩み、転職を決める人は多いが、正当な理由だとしても、ネガティブな発言は採用においてはマイナスに働いてしまいます。
また、「不満が多い人物」と、誤解をされてしまう可能性もあるため、言い回しには充分注意が必要です。
嘘をつく
嘘をつくことも避けた方が良いです。
相手は面接のプロであるため、嘘はすぐに見ぬかれてしまいますよ。
また面接官は、応募者が本当に会社に合っているか判断するために様々な質問をするので、嘘がバレなかったとしても、正しい判断ができなくなってしまうのです。
運よく入社できたとしても、嘘によるギャップが生じることによりお互いにとってマイナスな結果となってしまうこともあるでしょう。
転職理由のポジティブな例文【まとめ】
・人間関係が理由の場合は「チームワーク良く働きたい」と変換できる
・給与が理由の場合は「自分の働きぶりが評価される職場で働きたい」と変換できる
・残業の多さが理由の場合は直接触れずに「挑戦したいことがある」と変換できる
・体調不良が理由の場合は、完治していて医師の許可があることを伝えること
・転職理由として、「前職の悪口」や「嘘をつく」ことはNG
転職理由は、必ずしもポジティブなものではないでしょう。
ですが、自分を良く見せようとして嘘をついてしまったり、前職のせいにしてしまったりすることだけは避けるべきです。
嘘をついたことによって普段の自分とはかけ離れた人物を期待され、入社後お互いに「思っていたのと違った」ということになりかねません。
大切なのは、本当の転職動機に隠れているポジティブな気持ちを掘り起こすことです。
また、本音の転職理由としっかり向き合うことで、自ずとあなたにとって「譲れないポイント」が見つかり、今後の軸となってゆくはずです。